街には少しずつ年末の空気が漂い始め、アウトレットでは平成リバイバルフェアが始まり、市内では文化行事やシンポジウムなども行われていました。外の世界が慌ただしさを増していく中で、グループホームNESTでは、ゆったりとした温かい時間が流れていました。

この日は、利用者のみなさんで小さな「トランプ大会」を開きました。

豪華な景品があるわけでもなく、勝ったから特別なご褒美があるわけでもありません。ただテーブルを囲んで、カードをめくりながら一緒に過ごす。それだけで、とても豊かな時間になります。

ゲームが得意な方もいれば、ルールを思い出すのに少し時間がかかる方もいます。でも、誰かが迷っていると自然と手が伸びて、「こうですよ」と優しく教え合う姿が見られます。

勝ち負けよりも、“同じ場を共有して楽しむこと”が中心にある――それがNESTらしさだと感じます。

世の中では流行語大賞が発表されたり、今年を振り返るニュースが増えたりしていましたが、この日のNESTでの話題は小さくて温かいものばかりでした。

12月の始まり。
NESTでは、穏やかで心のあたたまる時間が流れていました。